被災木活用ノベルティ制作

大船渡市役所農林水産部農林課様より、大船渡市大規模林野火災(大船渡市山林火災)の被害を受けた地域で伐採された「被災木」を活用し、被災木活用ノベルティとして新たな形に生まれ変わらせるプロジェクトに関わりました。

制作について

大船渡市役所・農林課ご担当者様の趣旨などをヒアリングして「キーホルダー」をディレクション・制作しました。

【共同制作事業者様】

鬼椿市民雑貨店様(被災木加工・刻印)

ナチュラボコクーン様(海の素材チャーム)

プロジェクト期間:約2ヶ月

想いをつなぐ被災木キーホルダー制作をテーマに

岩手県大船渡市の農林課のご担当者様から、大船渡市山林火災の被害を受けた地域で伐採された「被災木」を活用したノベルティグッズ制作のご相談・ご依頼をいただき、プロジェクトメンバーの一員として関わらせていただきました。

同市に住む事業者様とともに制作し、私たちは次の役割を担当いたしました。

  • 全体の進行ディレクション
  • コンセプト設計(被災木をどう伝えるか、どんな意味を持たせるか)
  • キーホルダー全体のデザインディレクション
  • 形状・サイズ・使い心地を含めた仕様検討
  • 「誰が、どんな気持ちで手に取るのか」を想定したストーリー整理

単なる活用や見た目を整えるのではなく、背景にある想いや文脈をどう可視化するかを重視して取り組みました。

そのなかで、特に意識したのは、「キーホルダー」という形にすることで

  • 被災の記憶を「重たいもの」にせず、日常の中でそっと持ち歩ける形にする
  • 支援や復興を「一時的なもの」で終わらせず、継続的に思い出せる存在にする
  • 地域の木材や資源の価値を、あらためて伝えるきっかけをつくる

そういった、手にした方が大船渡とその先の未来につながるような、想いがつながるストーリーとして届けることを目指しました。

ツリー(木・TREE)と吊り(TSURI)を掛け合わせたキーホルダー「TSURIKI」

キーホルダーに使用した、大船渡市山林火災での被災木と、大船渡市の海の素材を吊り下げた形のキーホルダーは、山から海、そして人につながる思いを込めています。

被災木と大船渡の海の素材を使用したチャームを連結させたキーホルダーのデザインと、意味を重ね合わせたかたち、

ツリー(木・TREE)と吊り(TSURI)を掛け合わせたキーホルダー「TSURIKI」という名称で、被災木キーホルダーを制作しました。

「吊り」という文字には、「落ちないように支え、望みの位置に保つ」という意味があります。

それは、困難の中にあるものを見捨てず、つながりながら少しずつ引っ張られ、引っ張り合い、少しずつ上へ向かっていくことにもつながります。

被災木とともに使われている大船渡の海の素材を使用したチャームは、ホタテの稚貝をはじめ、海藻やサンマのうろこなど、普段は廃棄されてしまうものを活用しています。

大船渡では、牡蠣やほたての養殖がさかんで、ロープで「吊るす」方式が用いられています。特にほたての耳吊り養殖は被災地にもなった赤崎町が発祥の地ともいわれています。

山で育った木、海で育つ命、それらは大船渡という同じ土地の中で、見えない意図によって結ばれています。

このキーホルダーは、山・海・人、そして大船渡という土地がひとつにつながっていることを、小さなかたちに閉じ込めたものです。

手のひらサイズの「つながり」をもつ

被災木は単なる木ではなく、燃え尽きること無く残った力強さと希望のかたちともいえます。

「吊」は「落とさない」「ひとりにしない」という意思でもあります。

ふとした時に手に触れることで、木の触感とともにつながりを感じるアイテム。

このキーホルダーを手にすることで、誰かの想いを、日常を、静かに支える存在あり、つながる存在であることを願って制作しました。

2026年2月現在は配布用のみのご提供のため、手にする人が限られている「TSURIKI」ですが、手にした方と大船渡のつながりができることを願っています。

【共同制作事業者様】

鬼椿市民雑貨店様(被災木加工・刻印)

https://www.instagram.com/onitsubaki

ナチュラボコクーン様(海の素材チャーム)

https://www.instagram.com/natulab_cocoon